2020年12月29日

グッバイクルーエルワールド 2020

今年も一年お世話になりました。みなさんにとってもオレにとってもあまりにも特殊で奇怪な一年になったと思う。最初は見るたびにギョっとしてた黒マスクもすっかり見慣れてしまった。ガランガランの夜の街もビニール越しの店員とのやりとりもどれもが日常の色に染まってゆく。はてさて未来はどこに向かって進んでいくのだろうか、、神様にサイコロを振ってもらわなきゃならないのかな、、オレはあまりにも無力すぎるから。

アメリカ大統領選もまだ終わってはいない。オレも12月には決着つくかなと思っていたけどそれすらも甘い読みだった。それなのに早々と次の大統領が決まったとごり押ししてくるメディアの狂暴さには戦慄を覚えた。テレビ、新聞、菅政権、どれもくそったれだ。存在意義を疑うレベル。若いやつはもっと怒っていい。あんなものたちに未来を握られてはいけない、絶対に。

なんかもっとこう気軽なテーマで書くつもりがちょっとハードな感じになってしまった。しかし去年の今頃今年の惨状を誰も予想できなかったように、現時点で来年がどうなるのかなんて正直わからない。できればみんなにオレに幸多かれと願うばかりだ。きっとタフな一年になるのだろうから。

ともかくみなさん来年もまたよろしくお願いします。元気な笑顔でお会いしましょう。シーユー。

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2020年12月02日

メイキングオブモータウン

先日長崎のセントラル劇場で「メイキングオブモータウン」というドキュメンタリー映画を観ることができたので少しメモっておく。(セントラルさんどうもありがとう)
モータウンというのはベリーゴーディーというひとりの黒人男性が1950年代後半にアメリカ北部のデトロイトという自動車工場の街(モータータウン=モータウン)で興したレコードレーベルで、その輝かしい歴史を追った映画だ。この映画を楽しむためには2つ3つ欠かせないものがあるように思う。まずその人がポピュラーミュージックに関心を持ってること。これがないと何も始まらない。次に音楽は人種の壁をたやすく越えてしまうものだということ、さらに特定の人種の誇りや主張が前面に押し出されることがあってもそれがその音楽の価値を規定するものではないということ。そのどちらもを理解すること。そして個人的に一番大事なのが音楽の持つ奇蹟を信じることができること。あなたが出会ったその一曲の背後に数えきれないほどのドラマがあって、人と人との出会いと同様そこにも素晴らしい奇蹟があるのだと感覚的に理解していること。そうすればこの映画はきっと宝箱のように思えてくるはずだ。

モータウンにはスティーヴィーワンダー、マーヴィンゲイ、ダイアナロス、子供時代のマイケルジャクソンなどキラ星のごときスターたちが在籍していた。ベリーゴーディーは黒人たちだけじゃなく白人たちにも広く聴かれることを目指していた。そしてそれは達成された。海を越えてビートルズやストーンズの連中もみんな夢中だったのだから。どれほどの影響力だったかは想像をはるかに超えるものだ。

当時の役員会議の様子(よく残っていたものだ)、若きスティーヴィーやパッとしない頃のダイアナ、踊りまくるマイケルなど超貴重な映像がふんだんに流れる。そのたびに目頭が熱くなってしまった。そして今まで本でしか読んだことがないようなエピソードをベリーゴーディーやスモーキーロビンソンの生の声で聞くことができる幸せ。ほんとたまらんぜ。

映画の中盤は黒人差別にからんだ重いテーマが描かれていくが、最近のアメリカのブラックライヴスマターなどを見てると時代が逆行したかのように思えて気持ちが沈む。しまいにゃ南北戦争のころまで戻ってしまうんじゃないかとさえ思えてくる。一体誰があの国を分断させようとしているのか、、、まあそれはおいといてこの映画を観てさらにモータウンが好きになってしまったよ。音楽はいつだって最高だ。でしょ?

さあまたコロナのせいかしらんが店はやばいほど暇なわけだが、音楽の奇蹟を信じて今夜もがんばることにしよう。みなさんも体に気をつけて、じゃあまたね。
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