2019年04月07日

素晴らしき邦題の世界・1


平成も終わろうかというこの時期に古い話しで恐縮してしまうのだが、昔は洋楽の世界では日本独自のいわゆる邦題というものが当たり前のようにつけられていた。邦題がはまったおかげで大ヒットしたものもあれば、逆にアーティストに変なイメージがついてしまったものもある。大抵の物事にはいい面もあれば悪い面もあるわけで、邦題の世界ではそれが顕著である。だから悲しく面白い。そしていまも胸をくすぐる何かがある。

オレ、もしくはオレたちは今でもキングクリムゾンのファーストは「宮殿」と呼ぶし、ピンクフロイドのあれは「狂気」だったり「おせっかい」だったり「炎」だったりする。そして同年代ぐらいのロックファンだったらそれでほとんど話しが通じてしまう。「狂気」の話しをするときにわざわざ原題の「ダークサイドオブザムーン」がさあ、なんて話そうものなら「は?なにかっこつけてるわけ?」とかディスられそうですらある。

こうやって邦題はオレたちの感性の奥の深い深いところに浸み込んでしまっているのだ。だけども中にはそれはちょっとあんまりなんじゃないの?と時空を超えてつっこみたくなるものもあるわけで、今回はそんな例のひとつとしてランディ・ヴァンウォーマーの79年のヒット曲「Just when I need you most」をとりあげたい。歌の内容はその原題からも読み取れるように、自分が一番必要としているときに君は去ってしまったという悲しみtoo much な作品なのだが、それにどういう邦題がついたのかというとなんと「アメリカン・モーニング」、、、おい、そりゃあんまりじゃ〜ないか。当時アメリカンコーヒーがブームだったし歌の出だしでモーニングいってるしもうこれでいきましょうと当時のCBSソニーの担当者は考えたに違いない。そして確かにそれがはまって日本でも大ヒットしたわけだが、おかげでランディはああアメリカン・モーニングの人ねって感じの一発屋のイメージがもろについてしまった。長い目でみると果たしてこれでよかったのかと今でも考えざるをえない。この歌のもつ繊細さや情緒みたいなものはとりあえず粉砕されてるといっていいだろう。なんならオレもこの邦題のせいでランディの良さに気づくのに時間がかかってしまった。気づいたときには彼は48歳の若さで白血病で亡くなっていた。悲しい。
ただその反面「アメリカン・モーニング」というキャッチーな邦題がついてなかったらこれほど日本の人々の記憶には残らなかったかもしれない。そうしたいろんなことを想起してしまうところに邦題の世界の素晴らしさがあるとオレは考える。

時は流れて94年。ランディが亡くなる少し前日本ではビクターから「The third child」という新作が出ることになった。邦題はなんと「モーニング・ブリーズ」、、、うはっ、けっきょくそれかよ〜〜

posted by オーナーセイジ at 15:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
最近は急に雨がどか〜っと降って止む・・
いわゆるゲリラ豪雨が長崎でもあってるね。
その後は最悪に蒸し暑いし・・
しかし、昔よりそんな暑いとかな〜?
俺的にはそんな変わらない様な気もするけどね。
もう、最近の子供が給水タイムとか合理的だろうけど、最後の一滴みたいな根性は死滅なんだろうね。こんな事を話すと でたジジイ・・とか言われるけど、そこのところが今の若い子に足らない部分ではないか??と感じてます。
外人だって実は最後は生きるか死ぬかの選択は絶対にあってるはずだし(兵役等を含め)。
若手頑張れグイっと夏のアタック期待
Posted by bonnzu at 2019年08月22日 15:23
ここにもワイのコメントがあった〜〜遅くなったが今頃返事書いとく。ってかこれってもはやコメントという名のワイのブログじゃなかや?別によかけど。
ゲリラ豪雨はもはやロシアンルーレットと同じ。毎年どっかが必ず当たる。もちろん次はここかもしれん。正直怖い、怖すぎる。夏も20年前とくらべたらやっぱり暑いんじゃなかかな。あの頃こんな熱中症とか問題なってなかったやろ。
でここはワイに合わせて若手批判とかしとこうかな。まあ当然とはいえあいつらは情報に飢えてない。わりと簡単に手に入る情報でわかった気になって表面的な知識はばかみたいにたくわえとるよな。けれどいつも本質を見ようとはしない。ゆえに批評性もない。批評と悪口は違うということすらもおそらく理解してない。考えているのはマウントとることばっか。けれどオイたちも似たようなもんか。そもそもオイたち世代がうかれてないでもっとしっかりしとけばこんな日本には、、、うう
Posted by seiji at 2019年09月06日 12:03
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